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DRXを使ってみた！（キャリア冗長化編 1/2）

2022年10月21日

いつも弊社のメールをご覧いただきありがとうございます。

2/24にインターネット接続編をお伝えしてから随分と時間が空いてしまいましたが、DRX使ってみた！の続編、キャリア冗長化編を、サポートセンターの神戸よりお届けします。

DRXの最大の特長でもある、キャリア冗長化。

DRXは2枚のSIMが挿入でき、異なるキャリアで冗長化することができるのです。
しかも、自動で切り替えてくれるんです！素晴らしい。
機能については、5/12にご案内した「キャリア冗長で大切な通信を継続！1台のルータでSIMの自動切替えを実現」をご覧ください。

私からメールマガジンをお届けするからには、実際の設定内容をご紹介しないとですね！！

それでは、早速設定内容をご紹介させていただきます。

設定の方法は2種類

DRXを設定する方法として、WEBブラウザから設定ができるシンプルモードと、CLIのアドバンスドモードの2つ用意をしています。

シンプルモードはRoosterシリーズではおなじみの見た目で、設定項目の説明なども表示されていたりするのでとても設定がしやすいです。

ただし！設定できる機能は限られているのも事実です。

シンプルモードでの切替条件は
・指定先へping送信するWANハートビート方式
・電波強度による切替方式
です。

アドバンスドモードでは、上記に加え
・時間指定
を設定することができます。

キャリア冗長化においては、切り替えしたい条件などは、お客様それぞれかと思います。そんな細かいご要望にお応えできるのはアドバンスドモードしかございません。

設定において少しハードルが上がってしまうかもしれませんが、今回はある例をもとに、アドバンスドモードのコマンドをご紹介していきたいと思います。

アドバンスドモードの入り方

最初に、アドバンスドモードで設定を行っていくためSSH接続(CLI)でDRXに接続していきます。
　
今回はtera termを使用しますが、他のターミナルソフトでもSSH接続できれば大丈夫です。

IPアドレスを入力し、まずは ID：root、PASS：root でログインします。

下記の画面が表示され、パスワード変更を促されますので、8文字以上の新しいパスワードを設定します。

これでログイン完了です。

ログイン後はシンプルモードになっていますので、アドバンスドモードに切り替えていきます。
切替のコマンドは「set webui simple-mode disable」です。
確認を促されるのでYesの「y」を入力し、apply config コマンドで設定反映させましょう。

これでアドバンスドモードに無事切り替わりました。

モバイル通信端末の設定

今回はキャリア冗長化のお話なので、お次はモバイル通信端末の設定についてご紹介します。

今回使用したのはKDDIとソフトバンクSIMで、デフォルトはKDDI回線（SIM1）、バックアップをソフトバンク回線（SIM2）にする設定を行ってみました。

set mobile enable
set mobile default-profile 1
set mobile sim 1 enable
set mobile sim 1 carrier roaming
set mobile sim 2 enable
set mobile sim 2 carrier roaming
set profile 1 apn au.au-net.ne.jp
set profile 1 username user@au.au-net.ne.jp
set profile 1 password au
set profile 1 sim 1
set profile 2 apn m2m4biz.softbank
set profile 2 username m2mbiz
set profile 2 password m2mbiz
set profile 2 sim 2

ここまで設定したら、apply config で設定を反映させ mobileのLEDが点灯することを確認しましょう。

続いて、いよいよ冗長化するためのトリガーの設定をしていきます！！

...と言いたいところですが、まだもう少し続きますので、今回はひとまずここまで。
続きは次回のメルマガでご紹介します。

今回は時間を空けずに続きをご紹介しますので、次回の配信をお待ちいただければと思います。

それではまた次回！