第10回:キャラクター人気予想ランキング〜特別編
アリス:「特別賞〜!」
廃棄くん:「何だそりゃ」
アリス:「シナリオ担当者に人気があったものの、チマタではビミョウだったね部門!」
廃棄くん:「なんだかなァ…」
アリス:「まずは、ビル!」
ビル:「何か?」
アリス:「きゃあっ」
廃棄くん:「わあっ」
ビル:「何か御用ですか、アリス」
アリス:「び、ビル…いつからそこにいた?」
ビル:「第4回の半ばあたりから」
アリス:「ずっといたんだ!?」
* * * *
アリス:「ビルはね、微妙なの。チマタでも一部には人気なんだけど…でも、リリース当初は、怖いよ!っていう人が多かったね」
ビル:「そうですか」
アリス:「やっぱ舌の先っちょが割れてるのがいけないんじゃないかしら…」
ビル:「そうですか」
アリス:「ずっと薄笑いだし…」
ビル:「そうですか」
アリス:「……。…もうちょっとなんか感想ない?」
ビル:「ありません」
アリス:「はい…クールなビルでしたー…」
廃棄くん:「アリスはどうなんだ?」
アリス:「え?」
廃棄くん:「いや、わりとビルにはいじめられたってイメージがあんだけど」
アリス:「あー…そうね。でも、私、ビル好きだよ。なんか落ち着くっていうか…他の子たちが騒々しいからかな?」
廃棄くん:「悪かったな、騒々しくて」
ビル:「そうですか」
廃棄くん:「お、微妙に薄笑いに深みが増した?」
ビル:「…………」
アリス:「フフ。じゃ、次は…叔父さん!」
康平:「おい、亜莉子」
アリス:「あ、叔父さん!ちょうど良かった、叔父さんのコメント欲しかったの」
康平:「は?…ああ、はいはい。ちゃんとやっとくから、亜莉子はちょっと家、帰っといで」
アリス:「え?でも、まだ…」
康平:「お祖母ちゃんが呼んでたぞ」
アリス:「え、ほんと?じゃ、ちょっと行ってくるね。廃棄君、あとよろしくね」
廃棄くん:「おう。…じゃ、とにかくおっさんのコメントだ。はいどーぞ」
康平:「ああ?…そう言われてもなあ…俺はある意味、外にいたし」
廃棄くん:「じゃ、外から見ててどうだったよ?」
康平:「……。神経がすり減ったな」
廃棄くん:「…………」
康平:「おまえら中にいるからわかんねーだろ。はたで亜莉子を見てると…なんかこう!はらはらするんだぞ!」
廃棄くん:「あー…分かる気が…」
康平:「俺ァ、もうぐったりですよ…」
廃棄くん:「そうだよなあ、登場シーンこそ少ねェけど、姉さんのことやら姪の脱走やらで実際走り回ってるのはアンタなんだもんな」
康平:「だろ!?それなのに、シナリオ最終推敲の段階で、俺はあやうく悪者にされかけて…」
廃棄くん:「うわ、報われねえ!」
康平:「まあ、いいけどな…亜莉子が無事だったんだし…いいけどな!?」
廃棄くん:「オジサンも大変だなあ…」
康平:「ま、子育ての苦労ってのは同時に喜びでもあるわけだ。そういう意味では俺はちゃんと報われてます」
廃棄くん:「…あんたいくつよ…」
最終回に続きます……
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