最終回:遅れてきたミスターミステリアス(…大団円?)
康平:「あ?今回、最終回なのか?」
廃棄くん:「おう!」
康平:「でも11回だろ?なんてきりの悪い…」
廃棄くん:「そりゃあんた、俺らのアリスが能天気に進行したからだ」
康平:「じゃ、前回を最終回にしとけば?10回ならちょうどいいだろ」
廃棄くん:「それも考えたんだよなー。でも俺は進行を任されたものとして、このコラムにきっちりケリをつける義務がある…!」
康平:「カビくんは生真面目だなあ」
廃棄くん:「カビくん、言うな!俺だって正直今回はやりたくねんだよ。でも、司会進行は中立だってのが世の中の常識だろ?じゃあ、やるしかねえ!」
武村:「さっきから聞いていれば、ゲストに随分なことを言ってくれるね?」
康平:「まだ呼んでないだろう!勝手に出てくるなよ!」
武村:「どうも。人気ワースト1の武村です」
廃棄くん:「自分で言うかな…」
康平:「あんた、ダントツで人気ないよ。びっくりするくらい人気ないよ」
武村:「構わないさ。その他大勢にどう思われていようとね」
康平:「だから!あんたのそういう思わせぶりな言動がダメなんだろ!気持ちワルイとか言われるんだろ!!」
武村:「おかしいなァ…僕は随分善良であったと思うんだけど」
廃棄くん:「まあ…はたから見てるぶんにはな…」
康平:「あんた、ダークサイドが多すぎんだよ」
武村:「男は多少ミステリアスなほうがいいだろう?」
康平:「そのミステリアスな部分から軽く犯罪のニオイがすんだよッ」
武村:「ははは」
康平:「ははは、じゃねえ!!」
武村:「ちなみに本編では全く触れられてないけど、僕は結構裕福でね」
康平:「おお、だったらなんだ、エロ親父」
廃棄くん:「うわ、言っちゃったよ…」
武村:「亜莉子ちゃんがうちにきても、きっときみの家よりはずっと楽に暮らさせてあげられると思うんだけどなあ」
康平:「悪かったなァ、薄給で!」
武村:「良かったらきみの家にも援助させてもらうよ、康平くん。何だったら義兄さんと呼んでくれても…」
康平:「誰が呼ぶか――!!」
アリス:「何の話?」
康平:「うわっ、亜莉子…いつ戻ってきた!?」
アリス:「お祖母ちゃん、別に呼んでないって…あ、武村さん!こんにちは!」
武村:「やあ、亜莉子ちゃん、会えて嬉しいよ」
アリス:「はい、私も!」
武村:「元気そうだね。例の話、考えてくれた?」
アリス:「あ、えっと…」
康平:「亜莉子ッ」
アリス:「は、はいッ?」
康平:「帰るぞ!!」
アリス:「ええっ!?どうしたの、いきなり!ま、待って!待ってよ、叔父さん!私も一緒に帰るー!そ、それじゃ武村さん、また!あ、あれっ…もー…チェシャ猫ー、どーこー?おうち帰るよー!」
チェシャ猫:「なんだい、アリス」
アリス:「ああ、いたいた。だめよ、ふらふらしちゃ。コンパクトになったぶん無くなりやすくなってるんだから」
チェシャ猫:「僕はいつもアリスのそばにいるよ」
アリス:「…そうね。そうだったね」
廃棄くん:「じゃ、俺らも戻るわ、またなー」
アリス:「うん!それでは皆様、また歪みの国でお会いしましょう…ほらチェシャ猫もご挨拶して」
チェシャ猫:「ゴアイサツ?」
アリス:「またねーって」
チェシャ猫:「…マタネー」
アリス:「ふふ。またねー!」
…End…
*ご愛読、有り難うございました。
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